2007年11月13日火曜日

Canon MP600プリンターのインストール - Gutsy

コマンドラインの記述に関しては $> で始まる行は、ブラウザの画面上で複数行に見えていても、実際はGnome端末上では1行で入力しています。
先ずはrpmファイルをdebファイルに変換する為のプログラムと、Canonのプリントユーティリティーに必要なライブラリーをインストールします。Gnome端末で

$> sudo apt-get install alien libxml1 libpng12-0 libpng12-dev libgtk1.2 libgtk1.2-common

キャノンのダウンロードページからプリンターを動かす為に必要なファイルを2つダウンロードします。
必要なファイルは「共通パッケージ」と「 PIXUS MP600用機種別パッケージ」で、どちらもrpmファイルです。
これらのファイルを保存したディレクトリへ移動して、Gnome端末でrpmをdebに変換します。

$> sudo alien -c cnijfilter-common-2.70-1.i386.rpm cnijfilter-mp600-2.70-1.i386.rpm

変換が終わったら、出来上がったdebパッケージをインストールします。
僕の手元には
cnijfilter-common_2.70-2_i386.deb
cnijfilter-mp600_2.70-2_i386.deb
が出来上がりました。

$> sudo dpkg -i cnijfilter-*.deb

これで、「共通パッケージ」「PIXUS MP600用機種別パッケージ」の順にインストールされます。
ここまでの手順でGutsyはMP600プリンターを認識してくれますが、このままでは印刷解像度などの細かい設定が出来ないし、折角Canonのプリントユーティリティーに必要なライブラリーも入れたので、これらの設定をします。

$> sudo ln -s /usr/lib/libtiff.so.4 /usr/lib/libtiff.so.3
$> sudo ln -s /usr/lib/libpng.so /usr/lib/libpng.so.3
$> sudo ln -s /usr/lib/libxml2.so.2 /usr/lib/libxml.so.1
$> sudo ldconfig
$> sudo /etc/init.d/cupsys restart

僕の場合は何故かlibxml.so.1についてはlibxml.so.1.8.17のシンボリックリンクとして既に存在していました。
Gnomeパネルの「システム→システム管理→印刷」でMP600がローカルプリンターとして認識されている筈です。
僕はこのユーティリティー上でデフォルトのプリンターに設定しました。
試しにCanonプリントユーティリティーを起動してみましょう。

$> cngpij -P MP600

この様なウィンドウが出てきたら、ここまでは大成功。

場合によっては文字化けしたウィンドウが出てくるかもしれません。

こういった場合は、文字化けしないように新たなファイルを作成します。

$> sudo gedit /etc/gtk/gtkrc.ja.utf-8

以下を張り付けて保存してください。

style "gtk-default-ja-utf8" {
fontset = "-adobe-helvetica-medium-r-normal--14-100-100-100-p-76-iso8859-1,\
-ricoh-ms mincho-medium-r-normal--14-*-*-*-*-*-jisx0208.1983-0,\
-misc-fixed-medium-r-normal--14-*-*-*-*-*-jisx0208.1983-0,\
*-r-*"
}
class "GtkWidget" style "gtk-default-ja-utf8"

これで直る筈です。(元ネタ)
次に、印刷品質や印刷解像度の選択肢が広がるように設定します。

$> sudo gedit /etc/cups/ppd/MP600.ppd

*OpenUI *Resolution/Output Resolution: PickOneで始まるセクションに以下を追加する。(3行)
*Resolution 1200/1200 dpi: "<>setpagedevice"
*Resolution 2400/2400 dpi: "<>setpagedevice"
*Resolution 4800/4800 dpi: "<>setpagedevice"
このセクションの真下に新たに次のセクションを追加する。(7行)
*OpenUI *CNQuality/Quality: PickOne
*DefaultCNQuality: 3
*CNQuality 2/High: "2"
*CNQuality 3/Normal: "3"
*CNQuality 4/Standard: "4"
*CNQuality 5/Economy: "5"
*CloseUI: *CNQuality
こんな感じになります。


そして

$> sudo /etc/init.d/cupsys restart

これでGnomeパネルメニューの「システム→システム管理→印刷」からも様々な設定が出来るようになります。
参考にした場所
スキャナーに関しては、特別な事をせずともxsaneで素直に認識してくれました。
それでもCanonのスキャナーユーティリティーscan gearを使いたい場合は、
こちらの記事後半を参考にしてください。

1 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

はじめまして
参考にさせていただきました。
os debian etch printer canon pixus mp510 が
見事に印刷できてます。

使用をあきらめていたので、とても嬉しいです。
ありがとうございました。